「副業」や「在宅ワーク」が注目される中で、webライターという職業に関心を持つ方が増えています。
一方で、webライターは資格が不要で参入ハードルの低い仕事ということもあり新規参入者が増えて「オワコン=終わったコンテンツ」といわれることも。
webライターはオワコンなの?
実際、どれくらい稼げるの?
webライターになるべき?
これからwebライターを仕事にしたい、副業としてwebライターをしてみたいという方にとっては、こうした点は不安材料なはずです。
とはいえ、現役webライターとして働いている私としては、webライターはオワコンではないと考えます!
この記事の内容
・webライターがオワコンでない理由
・現役webライターの収益と現状【経験談】
・webライター将来性とスキルアップ方法
この記事では、webライターがなぜオワコンといわれるのかその理由と、将来について解説していきます。
>>おすすめ記事:【未経験でもなれる】誰でも月5万円稼げるWEBライターの始め方
webライターがオワコンといわれる3つの理由
案件数に対してライター数が多い
webライターを名乗るのに資格は必要ありません。
そのため始めるためのハードルが低く、ライターの数が多くなっていることがオワコンといわれる理由の1つでしょう。
例えば、2022年1月現在、スキルのマーケットである
ココナラで「ライター」を検索すると23,021名
クラウドワークスで「ライターを探す」にすると100,000名以上がヒットします。
この人数が限られた仕事を取り合っているのですから、必然的に仕事を勝ち取れる人数は限られてくるでしょう。
クラウドワークスでの10万名以上ヒットって数、登録数多すぎますね!
新人のうちは1文字あたりの単価が低いため稼げない
一口にライターの仕事と言っても、単価の幅は広いです。
webライターとして生計を立てている私自身も1文字1円〜6円まで幅広い単価で請け負っています。
2000字書いて2000円という仕事もあれば、同じ字数でも12,000円になる案件もあります。
とはいえ、1文字6円になるにはスキルと経験が必要です。初心者のうちは、1文字0.5円〜1円といった低単価での仕事が中心になるでしょう。
1文字0.5円の場合、20,000字書いてようやく10,000円の報酬となります。
そのため「副業のためにwebライターを始めたけど、時間がかかるわりに全然稼げない」と不満を感じて辞めてしまう方も多く見受けられます。
動画コンテンツの勢いが強い
最近勢いを強めているのが、動画コンテンツです。
YouTubeやVtubeなどチャンネル登録をしている方、推しがいる方も多いのではないでしょうか。
こうした動画コンテンツが主流になって、webコンテンツは減るのではないか?
というのが、webライターがオワコンといわれる理由の1つになっています。
毎日、推しのYoutubeは欠かさずに見ます
webライターがオワコンではない4つの理由
参入障壁が低くライバル数が多いが離脱率も高い
webライターを名乗るために特別な資格は不要です。
そのため現在ライターで検索すると何万人もの「ライター」がヒットします。
これだけの人数が案件を奪い合うのですから、競争率も高いはず!…とはいえ、実は新しくライターとして登録する方も多ければ、すぐに辞めてしまう方が多いのも事実です。
例えば、
ココナラやクラウドワークスなどで「ライター」と検索すると数多くのライターが見つかりますが「最終ログイン〇ヵ月前」とすでに稼働していないような方も多く見受けられます。
そのため「最初のうちは稼げなくて当たり前!コツコツ経験を積んでいこう」という真面目な方であれば、案件を取得するのはそう難しくないはずです。
単価が低い仕事もあれば高い仕事もある
webライターの仕事は単価が低く稼げない!これは、よくwebライターがオワコンといわれる時に一緒に出てくる話題です。
一方で、スキルや経験が必要ですが単価の高い仕事も存在しています。
例えば、
皆さんの会社をイメージしてみてください。
新入社員はまだスキルも経験もないので、給与も低いですよね。
一方で、仕事をこなせる先輩や上司は給与やボーナスの額が高くなるはず。
これは、webライターの世界でも同じことです。
納期をきちんと守り、内容のある記事を納品して、コツコツ経験をつんでいけば、単価は少しずつ上がってくるものです。
動画コンテンツとwebコンテンツは別物
今後は動画コンテンツが主流になるから、webライターはオワコンになるという方がいます。
しかし、動画コンテンツとwebコンテンツは全くの別物です。
読者の方でも動画で楽しみたい・調べたいことと、ウェブサイトの記事で読みたい・知りたい情報は違うのではないでしょうか?
例えば
「還元率の高いクレジットカードを作りたいな」と考えた時は、Googleで検索をするものです。
ネットの記事であれば比較表が見れますし、他の記事と合わせて読めば理解度が深まります。
しかし、クレジットカードを紹介している動画を見て、カード作成の参考にしようとする方はあまりいないかと思います。
またあまり知られていませんが、動画コンテンツには多くのwebライターが関わっています。
シナリオを考え、台本を作成する、動画を紹介するためのウェブサイトを作成する…と実はwebライターが仕事をしています。
そのため、動画コンテンツが広がれば広がるほど、webライターの仕事も増えていきます。
事実、最近ではクラウドソーシングサイトのライターの仕事でも「シナリオが制作できる方」という仕事が増えてきています。
webライターは記事を書くだけが仕事ではない
webライターの仕事と聞くと「記事を書くこと!」とイメージする方が多いはずです。
しかし、webライターの仕事は記事を書くだけではありません。
webライターの仕事をこなすことで、他の仕事へいわば「ジョブチェンジ」することも可能です。
・webライターの仕事
- シナリオの作成
- 台本の作成
- ウェブサイトの記事作成
- 取材
- ランディングページの作成
- メルマガの作成
- SNS投稿の代行
などなど、実はwebライターの仕事は多岐に渡っています。
私のライター仲間でも「記事を書くのは苦手だけど、スカッとするシナリオを考えるのは好き」「化粧品のランディングページ(広告)を作成する方が得意」という方も多くいます。
変わり種にはなりますが「取材が好き、人の話を聞くのが好き!」と、占い師になった方もいらっしゃいます。
webライターの仕事といっても記事を書くだけではないんですね。
自分の得意を伸ばして、他の仕事へジョブチェンジできるなんて、夢が広がりますね!
>>おすすめ記事:webライターの始め方!現役ライターが稼ぐまでの道のりを完全公開
webライターの需要と現状【現役webライター経験談】
未経験からwebライターになり、現在もご活躍されているなぎさやさんに体験談をお伺いしました。
webライターの需要動向・市場の動向
電通によると2019年の日本の広告費はインターネットが5年連続でプラスになっています。
特に2019年には、インターネット広告費は初めて2兆円を超えています。
このデータから見て、インターネットでの広告や記事の需要は今後も拡大していくと思われます。
それに伴い、新規企業がインターネットコンテンツへ参入し、自社メディアやオウンドメディアなどを立ち上げるはずです。
そこで必要になるのが、こうしたコンテンツを作成するwebライターになります。
自身の仕事量の増加グラフを紹介
個人的な話で恐縮ですが、私自身の仕事量の推移をグラフにしてみました。
とはいえ、私はフルタイムで仕事をしているわけではありません。
週に4日、10時から15時までが私の作業時間です。
作業時間が少ないので、直近は依頼を受けても忙しくて断らざるを得ないことがあります。
そのため、増加量というか仕事量は増加というより「一定」を保っています。
とはいえこれでは参考にならないので、webライターになって1年目の仕事量をグラフにしました。
最初の頃は、右も左もわからないので、仕事に応募するのも一苦労でした…。
その後何か月か継続していく中で、ノウハウがわかってきて、5か月目以降はクライアントが増えてきていることが見て取れるかと思います。
最初の3ヵ月程度で「稼げないから辞めた!」と脱落していく方も多いんだろうなと感じます。
仕事数も需要も増加している
電通の調査や、私自身の体感としてもwebライターの仕事はこれからも伸び続けていく分野であると思います。
個人的にもwebライターの将来は明るいと感じているので、その理由を解説していきます。
webライターの将来性がある理由
前述したように、インターネット広告費は2019年に2兆円を突破し今後も拡大していくと考えられます。
そのため、自社サイトやオウンドメディアなどを立ち上げたいと考えているクライアントは多くいるのです。
webディレクション案件は、増加している実感があります!
・自社サイトの改善
・オウンドメディアの立ち上げ
・SNS活用
・ウェビナー開催
・メールマーケ
私たちwebライターは、こうしたクライアントからの依頼を受けて自社サイトのコラムやオウンドメディアの専門記事を執筆します。
この流れは、これからも拡大していくでしょう。
また、webライターの仕事は記事の執筆だけではありません。
自分でアフィリエイトサイトを立ち上げてもいいですし、取材ライター、旅行ライターになる、シナリオライターになる、広告を作成する…あらゆる道が広がっています。
自分の得意や好きを基に、他の仕事に広げていくことも可能ですから、webライターの可能性は無限大だと個人的には感じています。
webライターはこれからも稼げる!
こつこつ継続すれば収入は増える
私自身のデータで恐縮ですが、webライターでもこれだけ稼げるよというグラフを作成してみました。
初心者の方にわかりやすいように、webライター1年目の収入をグラフにしています。
因みに私は4月に始めたので、4月から12月までの期間で作成しています。
私自身は週に4日間10時〜15時までという、ゆるい時間で働いているのでこの収入ですが、稼働時間がもっと長く取れる方、土日も作業ができる方であれば収入の伸びしろは無限大かと思います。
それにしても、最初の2ヵ月は悲しい金額ですね!
自分で帳簿を見て、笑ってしまいました!でもここで辞めないで良かったな〜と実感しました。
以前の記事でも記載しましたが、1文字3円で契約してくれたクライアントから他の企業を紹介して頂き、実際に書いた記事が検品完了して報酬として受け取れるようになった8か月目以降は収入が増えています。
>>おすすめ記事:webライターになるには?概要からなり方必読書まで徹底解説
WEBの市場規模の拡大
矢野経済研究所の調査によると、2020年度のインターネット広告市場規模は2.1兆円であり、2024年度には3.3兆円になると予想されています。
繰り返しになりますが、
今後もインターネット市場が拡大する流れは続く可能性が高いため、コンテンツを作成する担い手であるwebライターの将来も明るいと予想されます。
webライターの将来性を高めるスキルアップ方法
webライターの将来性は明るく、伸びしろは無限大と話しましたが、これはあくまでも努力を怠らなかったケースです。
webライターとしてスキルアップをはかるための方法をいくつかご紹介します!
本
私自身は1文字0.5円の低単価で案件を受けつつ、実際に経験しながら勉強をしていきましたが「いきなり未経験の職に挑戦するなんて度胸はない!」という方もいるはずです。
そんな方におすすめなのがこの本!
エムディエヌコーポレーションから出版されている「沈黙のwebライティング」です。
漫画調になっており、会話形式の文章なのでスラスラ読めます。
筋肉ムキムキのボーン片桐が傾いた温泉旅館をwebライティングで蘇らせるというストーリー。
気軽に読めて、webライティングの基本がわかるのでおすすめです。
>>おすすめ記事:webライターの必読本決定版?タイプ別に現役ライターがレビュー!
講座
現在はwebライターの講座や募集窓口が多いので検討してみてもいいかもしれません。
ライティングスキルの向上を図り、講座を活用する人も多いです。
webスクール「SHElikes」
PC一つで自由に働きたい方へ。未経験者向けWEBスクール【SHElikes】
最初に型を学ぶことで、最短で成長できます
ツール
自分がライティングした記事をチェックするツールもあります。
校正ツール「文賢」
あなたの文章をもっと読みやすく。文章作成アドバイスツール【文賢】
自力での校正は、限界があるため
第三者確認やツールでの確認をおすすめします
コピペチェックツールも大切。
目安としてはコピペ率が40%以上のものだとクライアントから差戻しされます。
無料のコピペチェックツール「CopyContentDetector」
コピペ率は、信用に大きく関わります
募集
webライターの募集をしているサイトもあります。
「ハンドメイドチャンネル」
【未経験&初心者OK】ハンドメイドチャンネル「ブログライター体験募集」
案件を受注しながら、文章力を磨くことも可能です
今後の市場で自分を高める3つのスキルアップ方法
より専門的なライティングが必要
前述したようにwebライターの将来は明るいですが、誰でも簡単に稼げる職種ではありません。
高単価の案件を受注し、継続して依頼されるライターになるためには「専門的なライティング」ができるようになることです。
例えば、
ここ数年で薬機法・景品表示法の取締りが厳しくなりました。
確かに「奇跡の美白!」「飲むだけでシミが消える」こうしたキャッチコピーを、見なくなりましたよね?
身体に使うものには薬機法という法律が適用されます。
簡単に言うと、化粧品については法律で決められた56個の効能しか表示できません。
また体の一部に作用があるということを書いてはいけないことになっています。
全てを把握することは困難ですが、きちんと理解できて仕事に活かせれば継続して依頼が来るようになります。
自分の専門性を高めるというのは、大切なスキルアップです。
Googleの傾向より専門性の高い記事が評価される
少し前までは、とにかくキーワードを詰め込んだ内容のない記事でも検索上位に表示されることが可能でした。
皆さんにも、何かを調べようとして1位に表示された記事を開いたら「~みたいですね」「~なようです」といった曖昧な記載ばかりで「結局何もわからなかった!」という経験はありませんか?
現在はGoogleのアップデートで、こうした記事は検索上位に表示されなくなっています。
多くの人が読んでいるというクリック数以外でも、記事をよく読まれているかというサイト滞在時間など、多くの項目をクリアした記事が検索上位に表示されるようアルゴリズムが組まれています。
専門性が高く、実体験など有益な情報が記載されている記事が書けること…これもライターに大切なスキルです。
記事作成の際は、SEO対策が必須ですね
今の職種や過去の職種を特化したライティングを受注する
「自分には記事にするような特別な過去はないからな」そんな風に考えて腰がひけていませんか?
実は、誰にでも「その人独自の視点・経験」というものがあります。
私の周りのwebライター仲間の話をすると、わかりやすいところではLGBTの方はLGBTならではの観点から記事を書きますし、そうした記事を必要としているクライアントから継続して依頼を受けています。
他にも、本業で不動産会社に勤務している方は、家の建て方、不動産の選び方といった記事が得意です。
フリーターをしていて「定職についていなくて、今まで経験した職種は数え切れないほど」という方は、あらゆる職種の裏側や体験記のような記事を書いています。
このように、その人にしか書けないこと、見られない視点というものは必ずあるもの。
自分にはどんな経験がありますか?自分自身には何でもないことでも、知らない方にとっては特別な視点になりますよ。
専門的な「知識・経験」が最大の武器ですね
何より大切なのが継続する力!
このグラフは、先ほど紹介した私のwebライター1年目の時の収入と仕事量を合わせたグラフです。
半年目のところは、仕事量は増えましたが収入はあまり変わっていないですよね。
これは「単価の低い仕事をたくさん受注していたから」なんです。
その後、当初は単価の低かったクライアントが単価を引き上げてくれて、他のクライアントを紹介してくれました。
そのため、当時は1文字0.5円〜1円で仕事をこなしていましたが、現在は1文字1円〜6円と幅広い単価で仕事を受注できています。
もし、最初の3ヵ月で「稼げないからやっぱりwebライターは辞めよう」としていたら、今には結びついていません。
まずは継続して経験すること!これがスキルアップに大切なことだと思います。
まとめ
webライターはオワコン…SNSなどではよく耳にする言葉です。
実際、参入障壁が低いためwebライターの数は増えており、クラウドソーシングサイトでライターと検索すると100,000名以上がヒットします。これだけの人数で案件を争奪し合うのですから競争率は相当なものになるはず…始める前から諦めてしまう方も多いはずです。
一方で、参入する人数が多い反面、すぐに辞めてしまう方も多くいます。
そのためコツコツと経験を積んで継続して仕事をこなしていれば、webライターとして仕事には困らないはずです。
インターネット広告費は2019年に2兆円を突破し、今後も拡大することが予想されます。
それに伴って、ウェブサイトのコンテンツが作成できるwebライターの需要は高まってくると私は考えています。
個人的に一番主張したいのが「webライターの仕事は伸びしろがある!」という点。
webライターの仕事は記事を執筆するだけではありません。
- 「スカッとするシナリオを作る」
- 「ほっこり感動する台本を書く」
- 「店舗や施設に取材に行き人の話を聞く」
- 「見た人が買いたくなるような広告を作る」
こうした仕事もwebライターの仕事です。
自分の好きや得意を伸ばして、他の仕事へ展開していけることも、webライターの強みだと思っています。
webライターに興味がある、やってみたい、文章が好き!そう思いつつ一歩踏み出せない方、ぜひ一緒にwebライター頑張りましょう。