新型コロナウイルスへの対策や働き方改革を受けて、在宅ワークを導入している企業が増えています。
在宅ワークって言うけど、みんな何してるの?
自宅にいながら仕事ができるため時間を有効に使えるイメージがある在宅ワーク。
一方で、在宅ワークとは何なのか、家でどんな仕事をしているのか疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事の内容
・在宅ワークとは?種類は?
・在宅ワークのメリット・デメリット
・在宅ワークの実態と今後の動向
この記事では、在宅ワークの種類やメリット・デメリット、実態をまとめました。
在宅ワークとは?
在宅ワークとは、読んで字のごとく「自宅で仕事をすること」を意味しています。
オフィスに出社しない完全在宅ワークと、週に2~3日は出社するもしくは在宅ワークをする部分的在宅ワークなど、その形態はさまざま。
在宅ワークに従事している方は、正社員だけでなく、派遣社員やアルバイト、フリーランスなど雇用形態も多様です。
似たような言葉で「モバイルワーク」や「テレワーク」といったものがあります。
在宅ワークと同じ意味で使っている方も見受けられますが、実はこれらの意味は異なります。
在宅ワークの種類は?
在宅ワークと似た言葉に「テレワーク」や「リモートワーク」「モバイルワーク」といった言葉がありますが違いをご存じですか?
リモートワーク
リモートとは、「遠隔」という意味です。
つまり「離れた場所で仕事をする」ことがリモートワークです。
フルリモートワークは、完全なリモートワークのこと。
オフィスに出社せずに仕事をします。
テレワーク
日本テレワーク協会によると、テレワークとは『情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方』のことを意味しているそうです。
テレワークには「在宅ワーク」「モバイルワーク」「サテライトオフィス」「ワーケーション」と4種類の働き方があります。
リモートワーク | オフィスに出社せず、離れた場所で仕事をすること | |
テレワーク | 在宅ワーク | 通勤せず自宅で仕事をすること |
モバイルワーク | 電車や新幹線、飛行機の中など移動の合間に仕事をすること | |
サテライトオフィス | 企業の運営するスペースやコワーキングスペースなどで仕事をすること | |
ワーケーション | リゾート地などバケーションを楽しめる地域で仕事をすること |
在宅ワークは前述した通り、通勤せず自宅で仕事をすることです。
モバイルワークは、電車や新幹線、飛行機の中など移動の合間に仕事をすることを意味しています。
サテライトオフィスは、企業の運営するスペースやコワーキングスペースなどで仕事をすることです。
ワーケーションは、リゾート地などバケーションを楽しめる地域で仕事をすることを指します。
テレワークには意外と種類があるんですね。
ワーケーションなんてしてみたいな~
在宅ワークのメリット・デメリット
別の記事でも在宅ワークのメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
この記事では簡単に在宅ワークのメリット・デメリットを説明します。
在宅ワーク4つのメリット
個人的に、在宅ワークのメリットは4つあると思っています。
僕の場合は裁量労働制なので自由度が高いのですが、職種によっては違う点もあるかもしれません
あくまで個人の体験談として参考にしてもらえれば嬉しいです。
4つのメリット
- 業務効率があがる
- 勤務地の制限がない
- 人間関係のストレスがない
- 朝ゆっくりできる
自宅で仕事ができるため、仕事に集中できます!
通勤時間がないのも大きいですが、会社ではどうしても業務の合間に電話対応をしたり、
後輩に仕事を教えたり、上司にパソコンの使い方を聞かれたりと仕事に集中できないことも多いですよね。
在宅ワークの場合、自分1人で作業できるので集中できます。
波に乗ったままずっと仕事ができる、とイメージしてもらうといいかもしれません。
また、勤務地の制限がないのも在宅ワークのメリットです。
僕の仕事仲間は、ダイビングが趣味なんですが、完全在宅ワークになって沖縄に引越しました。
毎日がとても楽しそうです。
これは個人的な感想ですが、朝ゆっくりできるのが在宅ワークの最大のメリットだと思っています。
何時に起きてもいいんです!
朝ごはんをゆっくり食べながら、スマホでゲームして、自分で決めた時間に仕事を始めていいので気持ちが楽ですよ。
在宅ワーク3つのデメリット
反対に、在宅ワークをしていて感じるデメリットもあります。
3つのデメリット
- オンとオフの切り替えが難しい
- 孤独
- 教わる機会が減る
オンとオフの切り替えが難しいです。
メリットの部分にも書きましたが、仕事に集中できる反面、波に乗ったままずっと仕事ができるので気付くと長時間作業していることがあります。
当たり前ですけど、すごく疲れます。
週末や夜に連絡が来ると、対応しなくてはいけないこともあるので、プライベートな時間が仕事に浸食されます。
また、在宅ワークは人に会いません。
最初は平気なんですが、何日も誰とも会話をしない人が続くと気持ちが鬱々としてきます。
友人はこれで「軽度の鬱」と診断されたので、在宅ワークの意外なデメリットだと思います。
僕はけっこう、1人が平気なタイプなんですが…
さすがに何日も続くと気持ちが沈みますね。
最後のデメリットですが、先輩や上司に仕事を教わる機会が減ったのが一番のデメリットだと感じています。
仕事のできる先輩に技術を教わるのって、楽しいじゃないですか。
何かあった時に、周りにすぐ相談できたり、お互いの進捗情報を交換し合ったりする機会って貴重だったんだなと今となっては感じています。
みんな何してるの!?在宅ワークの実態
一般社団法人、日本テレワーク協会が2019年と2020年に行った調査から在宅ワークの実態を見ていきたいと思います。
この統計結果を見ると、従業員規模が大きくなるにつれて在宅ワークを導入する企業が増えているようです。
在宅ワークをしている職種についても統計がありました。
「情報通信業」と聞くと何が何やらですが、要は「IT系」という意味ですね。
IT系の職種や、金融業、保険業、サービス業など事務職や営業職が中心となっている企業は在宅ワークを導入している割合が多いようです。
確かに、データ入力のような事務作業は家でもしやすいですよね。
この統計を取った2020年3月の時点で、在宅ワークを導入している企業が41%と半数近くあるのも驚きます。
そして、4月には76.2%にまで割合が増えているのもすごいですね。
一方で、現場作業が中心になる業務が中心と職種はどうなんでしょうか?
この統計を見ると、建設業や製造業など現場での作業を伴う職種は導入している割合が55%と少ないですが、以前の14%しか在宅ワークを導入していなかった頃と比べるとかなり躍進しているようです。
確かに、現場作業がメインの看護師さんや大工さんは、在宅ワークは無理そうですよね。
それでも55%が導入しているってすごいです。
どうなる今後の在宅ワーク!コロナ後の在宅ワークは?
前述した一般社団法人テレワーク協会が実施した調査によると、74%の企業が在宅ワークの導入を検討しているようです。
ということは、新型コロナウイルスが終息した後も、働き方改革などの波に乗って、在宅ワークはもっと普及してくると考えられます。
- 在宅ワークで働きたいと考えている方
- 現在の職場では在宅ワークの導入が難しい方
こんな方には、思い切って在宅ワークができる企業へ転職することをおすすめします。
転職によるスキルアップと、柔軟な働き方でストレスフリーな生活へ一歩踏み出してみませんか。
今後も増えることが予想される在宅ワーク!
在宅ワークは「テレワーク」という大きな制度の1つです。
テレワークとは、情報通信技術を利用して会社から離れた場所で仕事をすることであり、「在宅ワーク」「モバイルワーク」「サテライトオフィス」「ワーケーション」の4つに分類されます。
一見すると、楽そうな在宅ワークですが、メリットの他にデメリットもあるので、
自分には在宅ワークが向いているかどうか事前に確認した方が良いと思います。
一般社団法人テレワーク協会の調査によると、在宅ワークを導入している企業は増えており、今後導入を検討している企業も7割を超えています。
- 「在宅ワークができる職種に興味がある」
- 「在宅ワークを希望しているが、現在の会社は導入予定がない」
こんな方は、思い切って転職してみてもいいかと思います!
自分らしく、自由に働く人たちを応援しています。